いつかの夏に忘れたものを思い出せ
どうもこんにちは。アニメ10本の紹介文を書いて学校をサボったほとけーきです。
学校ってなんなんですかね。自分の興味ある授業取ってて興味深い話が聞けることもわかってて、家を出れない。意味がわからないです。本当に。
こんなくだらないことに100文字も使ってしまった……
さてさて今回は前回のブログのおまけではなく別のお話。
こちらのバンドについてです。
炭酸系バンド・サイダーガール
「え、顔見えないじゃん」って?
そうです、彼らは覆面バンドでもあるのです。「MAN WITH A MISSION」や「神様、僕は気づいてしまった」のように顔を隠しています。ただ、彼らと違うのはライブでは顔出ししていること。サイダーガールは「メディア」に顔を出さないというスタイルです。マンウィズや神僕はいつどんなときでも顔を隠しています。
さて、炭酸系バンド・サイダーガール。どういうところが炭酸なのか。こちらの曲を聴いてみてください。
⒈エバーグリーン
サイダーガール - “エバーグリーン" Music Video
恋する男の子を野球の試合になぞらえた歌。
試合に負けるのはわかっているけど、勝負することまで諦めたくない。そんな気持ちが伝わってくる歌詞。好きなあの子に想いを告げたらこの恋は終わってしまうけど、言わないまま終わることはもっとできなくて、
ひと夏の恋として終わらせに行くってもうかっこよくないですか。
この子。めちゃくちゃ応援してあげたいし、この子の姿に励まされる。こういうのをエモいって言うんですね(このバンドの歌詞エモいのばっかだから使いたくなかったけど)。
ちなみにエバーグリーンは、「永遠」とか「不朽」だそうです。この恋心もその夏も永遠なんだぜ。シビれるよな。
はい、次。
⒉NO.2
聴きながらコメント書こうと思っててんけどさ、これ何か説明しないといけないですか?
この曲聴いて思うことなんか、みんな違うと思うんですよ。別れた元カノのことでも思ってんのかな。でも、こうやって言葉にしてしまったら一気に陳腐になってこの曲の良さを全て消し去ってる気がするんです。
切なさの中にある温かい気持ち。夕方に思い出すあの日の彼女の笑顔。今では見ることができない彼女の古い魅力。あの頃は自分だけが知ってるはずだったのに、知ってたことは無くなってて、全然違う彼女になっている。一方で、自分も同じことが言える。そうやって全然交わらない方向に進んでいる彼女と僕がどうしようもないほど切ないよね。
結局語っとるやんかワレ
夕焼けっていいよね〜
このままいくと公開中のMV全部書いちゃいそう……いや、余裕で書けるな。書かないけど。
書いてないものこそ聴いて欲しいからね。ここに書いてるのは誰にでも好いてもらえそうな曲で「サイダーガール」じゃなくたって書いてそうな曲だから。
というわけで、少し「らしい」曲を紹介しましょうか。いや、まだ全曲聴けてないのに「らしい」も何も知らねえだろ
⒊パレット
疾走感、グルーヴ感のある一曲。なんたってサビの歌い上げるところが良くないですか。
それにしても歌詞が初々しくってもう辛い。おねーさん恥ずかしくなってきた。無理。でも、痛いほど気持ちはわかる。とりあえず服は悩むよな。あんなにいっぱいおしゃれな服持っとらんけどな!
皆さんも、こんな恋したいなーなんて一度は思ったことあるんじゃないんですか?
私はずっと思ってるよ……次の曲紹介するね。
⒋サテライト
ずっと夏とか爽やかとか歌っていくんだと思ったらびっくりした。コズミックなナンバーが到来した。でも、歌ってることは全然変わってない。振り向いてんのか振り向いてないのかわかんない女の子に憧れてる話。結局、女の子は振り向いてくれてて、なんなら男の子を引っ張って走り出してしまう。は〜〜俺もこんな女の子に引っ張られたいよ〜。ポニーテル×パーカー×ブレザーだぜ? 行きつけのカフェで勉強してたら、前は本読んでたのに自分を見つけたら寄ってきてくれちゃうんだよ? 無理だろこんなの……。そんなん一番星に決まってるじゃんか。極め付けに
「ほんの少しも君を忘れないよ」
ごちそうさまでした。私は女の子なのでこんなこと言われもしないし言いもしません。男に言われたって冷めるだけやもん。
あー男に産まれたかったー。好きな女の子にあんなセリフ言われて、バカみたいにまっすぐに純粋に素直に「ずっと手を繋いで歩きたい」って思いたかった。
実際はこんなタイミングでこんなシチュエーションでピュアなこと思わないよ。邪なことばかり考える。でも「サイダーガール」はそうじゃない。いつだって前向きで、明るくて、未来は輝いてるって言う。「願えばきっと大丈夫だ」って、忘れてしまったあの頃の気持ちを思い出させてくれる。
さて、この曲で最後にしようか。
⒌クローバー
全てはこの曲から始まった。気づいたらこの曲を聴いていた。この曲でサイダーガールがめっちゃ好きになった。
歌い出しから引き込まれてサビの
「自分自身くらいは愛してやれよ 君だけは敵にならないで」
で完全にやられた。頑張りすぎて苦しい時ほどそのことを誰にも理解されなくて余計に苦しくなってしまう。
この曲は、そういう時は自分が頑張ったことは自分が一番わかってるからそれを認めて受け止めてあげようって言ってくれてる。誰よりもまず自分が認めてあげること。でも「サイダーガール」だなって思うのはその次に「君だけは敵にならないで」って言っちゃうところ。弱いんだよなあ、人間て。いくらひとりで頑張って、そのことを自分で受け止められるようになったって、味方とか理解者って存在は必要なんだよ。ひとりじゃ全然だめなんだな〜。
くじけそうだから、「君」がいなくなると頑張ることができなくなる。でも「君」がいてくれたらいくらだって頑張れる。
そういうとこやぞ、サイダーガール。
サイダーガールの「僕」はキラキラしてるような奴じゃない。クラスの中の冴えない男だ。
でも人の痛みも、頑張ることも、前を向くことも、誰かを思うことも、誰かに寄り添うことも知っている。自分の弱さを受け止めてるから強くなれる。あーかっけえ。青春だ。甘酸っぱくてほろ苦い。こんな中学生や高校生をやりたかった。でもなぜか、自分のあの頃も悪くなかったとも思える。戻りたいな、とは思わないけど。
こうやって自然と懐かしかったあの頃を思い出させてくれる。そして、穏やかに過去を受けいれることができるようにしてくれるバンド。それが炭酸系バンド。ラムネの爽やかさ。だから、あなたも
いつかの夏に忘れたものを思い出そうぜ
そういうわけで「クローバー」は7月3日発売です! よろしくお願いします! ここから他の曲も聴いてみてくださいな。
公式サイト→サイダーガール オフィシャルサイト
今回紹介した曲
では、また次のブログで。